2011年3月28日月曜日

県、田植えなど延期要請

原発事故受け 農家「生活できない

国の機能は、ラフに語れば、税金の再分配だ。
全面的に復興に対して税金を廻しなさい。
思いやり予算も、政治家の給料も、官僚の給料や、天下り先への予算も、出来る限り全面的に復興に費やすべきです。
政府のテレビ広告も止めなさい。
復興費用として使いなさい。

無駄なヘリコプターによる視察も止めなさい。
自分の足で、歩いてみることです。

あなたたちは、政治家なんです。
あまり、失望させないでくれないか!

収穫後に廃棄したホウレンソウの山の前で途方に暮れる梅宮さん(26日、福島市内で)=安川純撮影  

福島第一原発の放射能漏れ事故を受け、県は25日、県内の全農家に対し、田植えや種まきなどの農作業を当面延期するよう、農協を通じて要請した。春を迎え、本格的に農作業が始まる時期なだけに農家は頭を痛めている。

 延期は、稲作、畑作の種まきのほか、畑を耕す作業も含まれる。現在、地表面に放射性物質が存在している可能性があり、トラクターの運転による飛散を防ぐ。水稲の種まきは例年、4月上~中旬に行われるが、これを4月中~下旬に遅らせてもらう。

 野菜は、放射性物質の拡散を避けるため、収穫したものは1か所に集め、未収穫のものは放置するよう求めている。桃など果樹類については、病害虫の防除などを継続することは認める。

 県は今後、土壌を分析して安全性を確認した上で、改めて農家への対応を決める。

 こうした状況に県内の農家は、困惑を隠せない。郡山市の有機栽培米農家の中村和夫さん(62)は、「放射能への心配はあるが、作らないと生活できない。今年は稲作自体をするかどうか迷っている仲間も多い」と苦しい気持ちを明かした。

 既に出荷停止となっているホウレンソウなどを作る農家も悲鳴を上げる。福島市鎌田の梅宮正泰さん(51)は、畑の堆肥置き場に山積みになった420キロ・グラムのホウレンソウを前に「涙すら出ない。早い段階で全額補償の意思をはっきり示してもらわないと、農家はずっと生殺し状態だ」と憤る。

 また、今はちょうどトマトやキュウリの栽培が始まる時期。郡山市でハウスものと露地もので計約100種類の野菜を栽培する農家鈴木光一さん(48)は、「すでにトマトとキュウリは植えてしまったので管理は続けるが、売ることができるかどうか。作付けの延期もやむを得ないが、土壌にどれだけ放射能の影響があるのかや、補償されるのかなど、先が見えず不安だ」と話した。

 2009年の農水省の生産農業所得統計によると、本県は米の産出額が948億円と全国4位。キュウリは115億円、トマトも80億円でそれぞれ全国4位、7位に位置し、農業が主力産業のため大きな影響が出るのは必至だ。

(2011年3月27日 読売新聞)

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