2011年3月14日月曜日

こういう地震だったのか

東日本大震災を起こした地震の規模は、世界的にもまれなマグニチュード(M)9.0と判明した。三つの地殻破壊が連動して起きたことで大きな地震になったとみられる。今回の地震は、余震の発生数も群を抜いており、専門家はさらなる余震の広がりを警戒している。

 「3回の巨大地震が連続して起きていた。このような複雑な壊れ方は世界的にも極めてまれだ」

 気象庁で13日に開かれた記者会見で、地震予知情報課の横田崇課長はこう話した。

 気象庁は通常、地震直後に観測された地震の波形からマグニチュード(M)の暫定値を発表する。地震発生直後に発表されたMの速報値は7.9。その後、新たなデータが積み重なるたびに8.4、8.8と大きくなってきた。

 最終的にはM9.0に。米地質調査所(USGS)や気象庁のまとめでは、1952年のカムチャツカ地震などと並び世界で4番目の大きさだった。解析のもとになったのは、豪州やフィンランドなど世界各国で観測された地震波の記録。近くの地震計だと地震波が大きすぎて解析しにくいからだ。

 地震規模は、データや計算法により計算結果は異なる。USGSも、今回の地震規模をM8.9と発表したが、M9.1となる別の解析結果も発表している。エネルギーはマグニチュードが0.2大きくなると2倍、1違うと32倍になる。

 詳細に分析したところ、震源断層の破壊は、11日午後2時46分の地震発生時に続き、さらに2回の破壊があったと分かった。気象庁は当初、1回目の部分だけで規模を計算し、M8.8とした。この破壊は1分半ほど続いた。

 その1分後、やや南側の領域が壊れ始めた。この破壊も1分半ほど続いた。さらに、その南側も破壊が始まり、結局、地震発生から計6分間、三つの領域が連動して壊れ続けていた。2、3回目の破壊は、1回目の破壊と同程度の規模。このため、地震全体のエネルギーが巨大になった。

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