2010年11月18日木曜日

学校ばかりが…

先日、学校に関して嘆いてみせたけれども、何、学校ばかりが悪いわけではない。
荒っぽく書いてしまえば、家庭がパスし、地域がパスし、どこにも物語が見つけられなくなった子どもたちの最後の物語の供給者である学校が、子どもを殺すようではたまらんねえという文脈である。
(学校の提供する物語が概ねつまらぬものであるのは置いておいてもの話なのだが)

それにしてもやり切れぬ世の中で、それが構造的に襲い来ているわけだから、個々の事件にひどいやら考えられないやら安直な結論を出さずにこの社会構造の問題点を見つめなければならないのだろうに。

そう言うおまえがいじめを単に学校のせいにしているではないかと罵られると困ってしまうが、構造的に追いやられた子どもたちの間で、また仲間を追いやるという「いじめ」という現象はやりきれない。
学校の中にそれくらいの悲嘆はないのかと嘆いてみせたのである。

そういうことを言うお前が、一番いい気なものだと言われれば、それはそうかもしれないと一揖して立ち去るしかないのだが…、まあ嘆いてもみせたくなるご時勢だ。

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