2011年5月21日土曜日

臨界とは

核反応は、ひとつの原子で反応が起きると、そこから発生した放射線が他の原子にあたり、その原子がまた反応を起こす、という連鎖反応です。

核物質が広く散らばって密度が低い場合は、(発生した放射線が他の原子にあたりにくいため)連鎖反応がおこりませんが、密度がある一定以上になると、連鎖反応をはじめます。

これが臨界です。


この連鎖反応によって膨大なエネルギーが生じるわけですが、ほおっておけば、反応は進み続け、核爆発を起こす可能性も出てくるので、原子力発電ではそれをコントロールする必要があります。
というわけで、制御棒などによって、発生している放射線を抑制しているわけです。

臨界事故というのは、上記とは違い、コントロールされていない状態で臨界が発生した場合を言います。
コントロールされていないので、ひとつ間違えれば核爆発、そうでなくても重度の放射線被爆を引き起こす可能性があります。

まあ、原発というのは、とんでもない危険性を孕んだ機械というわけです。

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム