2011年6月14日火曜日

恐ろしき言葉

ここでも紹介した小出先生の動画の中に恐ろしい言葉があります。
この言葉ゆえに小出先生は、ある特殊性を醸し出しているのだな、と思います。

それは、部外者が当事者性を身につける細い細い道へと誘う言葉です。
部外者の中でも特に彼は観察者であるのだから、なおさら当事者にはなれません。

小出先生は、こうおっしゃいました。
かいつまんで書きます。

福島の野菜は汚染されております。
魚介類も汚染されております。
だから、放っておけば福島の農業と漁業は壊滅します。

わたしは、それはなんとしても回避したいと思います。
だから、わたしは、福島の農産物、魚介類を食べようと思うのです。
それが、原発を止めることの出来なかったわたしの責任の取り方です。

子どもたちには食べさせられません。
わたしが、それを引き受けて食べます。

この言葉を聴いたときに、わたしは、はっきりと教えられました。
小出先生は、福島原発事故の当事者として生き抜いておられるのだなあ、としみじみ思いました。

わたしも、もし、福島を語るのであれば、当事者性をもって語りたいものです。

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