わたしはわたしの話に酔う
それをナルシストとは呼ばない。
わたしがあなたに話すとき、聞き手はふたりいる。
あなたとわたしだ。
わたしは確かにあなたに話しているが、自分にも話しているのだ。
その聞き手であるわたしは自分の話に聞きほれてしまう。
それはそうだろう。
話し手と聞き手の好みがぴったりと一致しているからね。
このことは亡くなった二代目桂枝雀も言っていた。
わたし、自分の話聞いてて、よう笑うんですわ。
そりゃそうでっしゃろ、話し手と聞き手の気持ちがおんなじなんですから。
このところのわたしもそういう気分だ。
枝雀はそのあとこう続けた。
わたし、話し手と聞き手、どっち、なりたいと聞かれたら、聞き手になりたいんですわ。
けど、聞き手になっても、わたしの好みの噺をする人がおらへんでっしゃろ。
そやから、しょうがなしに話しているような次第で…えへへ…
こんなことを在りし日の枝雀もしゃべっていた。
あのときの枝雀の声が蘇ってくるような。
枝雀さん、あんさんの噺とわたしの話、比べようもないんです。
けど、わたしもこの頃、よう思うんですわ。
なんか、この人(=わたし)の話、めちゃくちゃええなぁ。
じんわりしみてくるようやわ。
ほんででっせ、涙流したりするんです~。
聞き手のわたしが、話し手のわたしの話聞いて、泣いてる、ちゅうことでんな。
なんや、あほらしいような、うれしいような。
わたしがあなたに話すとき、聞き手はふたりいる。
あなたとわたしだ。
わたしは確かにあなたに話しているが、自分にも話しているのだ。
その聞き手であるわたしは自分の話に聞きほれてしまう。
それはそうだろう。
話し手と聞き手の好みがぴったりと一致しているからね。
このことは亡くなった二代目桂枝雀も言っていた。
わたし、自分の話聞いてて、よう笑うんですわ。
そりゃそうでっしゃろ、話し手と聞き手の気持ちがおんなじなんですから。
このところのわたしもそういう気分だ。
枝雀はそのあとこう続けた。
わたし、話し手と聞き手、どっち、なりたいと聞かれたら、聞き手になりたいんですわ。
けど、聞き手になっても、わたしの好みの噺をする人がおらへんでっしゃろ。
そやから、しょうがなしに話しているような次第で…えへへ…
こんなことを在りし日の枝雀もしゃべっていた。
あのときの枝雀の声が蘇ってくるような。
枝雀さん、あんさんの噺とわたしの話、比べようもないんです。
けど、わたしもこの頃、よう思うんですわ。
なんか、この人(=わたし)の話、めちゃくちゃええなぁ。
じんわりしみてくるようやわ。
ほんででっせ、涙流したりするんです~。
聞き手のわたしが、話し手のわたしの話聞いて、泣いてる、ちゅうことでんな。
なんや、あほらしいような、うれしいような。
ラベル: 作品
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム