2011年3月22日火曜日

危ないなあ…


電源復旧、16時間ぶり再開…白煙漂ったまま


福島原発
東京電力福島第一原発の電源復旧に向けた作業は22日午前8時、約16時間ぶりに再開した。


 3号機で前日午後、火災の可能性を示す灰色がかった煙が上がったため、作業員らが退避していた。この日朝も2、3号機で時折、白っぽいもやのような煙が確認されたが、火災ではなく、作業の安全は確保されたと判断した。しかし、煙の原因は不明のままで、依然として危機的状況は続いている。

 再開したのは1、2、3、4号機の電源復旧工事。送電ケーブルが敷設され、電力供給ラインができている1、2号機は、通電に向けた機器や電気系統の点検を行う。中でも、原子炉格納容器下部の圧力抑制室が損傷しているとみられる2号機の中央制御室の設備復旧を目指している。

 作業は、21日午後3時55分に3号機原子炉建屋から、何かが燃えているような灰色の煙が上がるのが確認されたために中断。午後6時過ぎには2号機からも白煙が上がった。2号機では22日も屋根付近から時折、もやのような白煙が漂い、内部でかなりの蒸気が発生している様子がうかがえるという。2号機は原子炉建屋の外壁が残っているため、外からの放水で冷やすことができない。3号機でも白いもやのような蒸気が見えている。

 東電によると、2、3号機から西に約1キロ・メートル離れた正門での放射線量は、煙が上がった後の21日午後6時30分には毎時1932マイクロ・シーベルトを観測したが、22日午前6時、同264・6マイクロ・シーベルトまで減少した。

 一方、東京消防庁の緊急消防援助隊は、21日に3号機で煙が上がったことから、使用済み核燃料の一時貯蔵プールへの放水を22日午前は見送り、午後に再開できるかどうか検討している。東電も、58メートルのアームを生かして遠方から放水できるドイツ社製の生コン圧送機を現地に持ち込み、4号機のプールへの放水を準備。自衛隊は、東電の作業の進捗(しんちょく)状況をみて、4号機に放水するかどうか決める。

(2011年3月22日12時02分 読売新聞)

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