2011年4月11日月曜日

原発って、危険なんですね…

事態収束の道筋見えず=原発事故、暗中模索続く-東電 

東日本大震災による東京電力福島第1原発の事故から1カ月がたった11日、同社の清水正孝社長が福島県を訪問し、事故について謝罪した。政府も同日、賠償責任などを論議する原子力損害賠償紛争審査会を設置する政令を閣議決定。事故対応は新たな局面を迎えたかに見える。だが、「ベストを尽くしてきた」(清水社長)という東電は今も暗中模索を続けており、事態収束に向けた道筋は全く見通せない。
 原子炉や使用済み核燃料プールの冷却作業に関し、日本経団連の米倉弘昌会長が「(事態は)峠を越しつつある」との期待を示したのは11日午後4時すぎ。その約1時間後、福島、茨城両県で震度6弱を記録した地震で一時、原子炉への注水などが中断した。震災1カ月を経ても余震が続くため、「作業期間は延びざるを得ない」(東電関係者)のが実情だ。
 周辺住民の不安を解消し、これ以上の風評被害を阻止するため、経済界は東電に「(収束への)プロセスを明確に発信してほしい」(日本商工会議所の岡村正会頭)と求めている。清水社長も福島県庁で記者団に、その点を詰め寄られた。
 しかし、約1カ月ぶりにメディアの前に姿を現した清水社長は、今後の展望について「予断を持って話すことはできない」と言及を避け、事故の当事者として、日本中に漂う重苦しい空気を払うことができない無力ぶりを改めて印象付けた。(2011/04/11-21:04)

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