2011年4月2日土曜日

それでも、汚染は進むだろう

放射性物質汚染の水 除去急ぐ
4月2日 13時39分
東京電力の福島第一原子力発電所では、1号機から3号機までのタービンがある建物で、復旧作業の妨げとなっている放射性物質に汚染された水を取り除く作業を急いでいます。このうち、2号機と3号機では、汚染された水を「復水器」と呼ばれる施設に移すために、復水器にもともと入っていた水を別のタンクに移し替える作業が2日から始まることになっています。

東京電力福島第一原発では、1号機から3号機までのタービンがある建物で、放射性物質に汚染された水が見つかり、復旧作業の妨げとなっています。東京電力は汚染された水を取り除く作業を急いでいて、このうち、先月24日、復旧作業をしていた作業員3人が被ばくした3号機と2号機では、汚染された水を「復水器」と呼ばれる施設に移すために、復水器にもともと入っていた水を近くにある「復水貯蔵タンク」という別のタンクに移し替える作業が2日から始まることになっています。また、原子炉を冷却する機能を回復するため、核燃料の熱で温まった水を海水で冷やす「残留熱除去系」と呼ばれる大量の水を循環させるシステムの復旧を目指して、作業を続けています。このうち、海水を取り込む仮設ポンプの設置が1号機から4号機で1日までに終わり、今後、外部電源で動かす予定です。一方、原発の敷地を取り囲むように設置され、放射線のデータを測る8つのモニタリングポストが、1日、震災で停止して以来、3週間ぶりに復旧しました。このデータは自動的に送る機能が復旧していないことから、2日から作業員が一日1回、現地に出向き、データを回収するとともに、東京電力のホームページで計測された値を公開することにしています。また、冷却用の真水およそ1300トンを積んだアメリカ軍の大型船が、2日午前10時20分から水の供給を再開したほか、同じ規模の別の船が、新たに午前9時すぎに原発専用の岸壁に接岸しました。さらに、原発の敷地内には水素爆発などで放射性物質が放出されていて、それがちりと一緒に飛び散るのを防ぐため、1日から地面に合成樹脂を散布する試験が始まりました。細かい土やほこりを固めて閉じ込めるとされるこの合成樹脂は、乾燥して効果が出始めるまで24時間程度かかるため、東京電力は、2日、現場で放射線量を測定しながら効果を確かめることにしています。

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