2011年5月25日水曜日

呼称

昨夜、わたしのもっとも信頼する男と話していたとき、不意にその思いに出会ってしまった。
 
わたしは、その男を、名前でも呼ばず、姓でも呼ばず、何の感慨もなく、
「先生」と呼んでいたのであろました。
 
それは、戯言のように。
 
ところが、彼との話が終わったあと、しばらく考えてみても、それ以外の呼称は、思いつかないのです。
そして、よくよく考えてみれば、彼ほど、いろいろのことを教え、諭してくれた人もいなかったのです。
 
こういうときの感慨を、わたしは、出会いと呼びます。
 
いつも会っていても出会いは訪れないという、わたしなりの思いです。

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