2011年3月19日土曜日

マグニチュードの値は、なぜ変わったか?

今回の地震でのマグニチュードは、

7.9 → 8.4 → 8.8 → 9.0

と変化した。

あれは、本当だと思うかね。

原発しこに対して、何故、想定外だといえるのか、考えてみたことがありますか?
本当に想定外だったと思いますか?

広瀬隆さんの意見でも聞いてみたり、読んでみたりすればいい。

まあ、マグニチュードは、ほんとうかもしれないが、今回は津波地震。
阪神大震災のときのほうが、倒壊家屋の様子はひどいようにさえ見えたりするもんだからさ…
余計なことも考えたくなるんです。

よみがえる原発事故の記憶─チェルノブイリの被災者
2011年 3月 19日 11:56 JST
                                                                   
 【キエフ】ウクライナの首都キエフ中心部にあるオフィスで、ユーリ・アンドレーエフさんは深刻化する東京電力福島第一原子力発電所の事故のニュースに釘付けになっていた。

 今年60歳のアンドレーエフさんは、生え際が後退した額にしわを寄せながら、「私たちと同じことになるのではないかと心配」とため息をついた。

 チェルノブイリ原子力発電所で大爆発が起きた1986年4月26日未明、アンドレーエフさんは同発電所でエンジニアとして働いていた。爆発による放射能雲は欧州北西部にも広がり、史上最悪の原発事故となった。

 実験中に起きたこの事故により多くの友人を失ったアンドレーエフさんは、「福島で復旧作業にあたっている人たちが幸運で、事故がこれ以上悪化しないことを望むのみだ」と話す。「彼らは私の同僚。もちろん最初に彼らのことを考えた」

 フランス原子力安全機関は、メルトダウンの懸念が広がる福島原発の事故は、深刻さの度合いでチェルノブイリに次ぐ原発事故であるとの見解を示した。そのチェルノブイリ事故後25年を迎えようとしているウクライナは、未だに大惨事の後遺症に苦しんでいる。

 チェルノブイリ原発事故では30トンもの核燃料が拡散し、福島で計測されている量の1万倍にも及ぶ放射線が放出されたと言うアンドレーエフさんは、福島原発事故はチェルノブイリほど深刻にはならないだろうと話す。

 より近代的な設備を兼ね備えた福島第一原発と違い、チェルノブイリはメルトダウン発生時に放射線の放出を防ぐ格納容器がない設計だった。

 それでも、ウクライナが引きずる身体的、金銭的、そして精神的な苦悩からは、今後日本が直面するかもしれない問題が見えてくる。

 チェルノブイリ原発周辺には今でも居住禁止区域が広がったままだ。ウクライナ政府は、損壊した原子炉を覆った石棺の建て直しのため、不足している6億ユーロの早急の調達を目指している。

 チェルノブイリ原発事故による死者数と長期的な健康被害に関しては議論が絶えない。救助隊員を中心とした約30人が事故直後に死亡。2005年には国連機関が放射線被ばくによる最終的な死亡者数を約4000人とする調査結果を発表した。

 しかし、他の非政府組織や科学者は、国連が汚染地域住民への健康影響を無視または過小評価したとしてさらに高い死亡者数を主張しており、中には100万人もの死者が出るとする報告もある。

 日本では17日、福島第一原発で制御や復旧にあたる一部作業員の被ばく量が、短時間シフト制作業にも関わらず上限に達したとして、作業員を50人から300人以上に増やした。

 チェルノブイリ事故による死者数がどれだけ多かろうと、最も大きな影響の1つは精神的ストレスである。国連の調査によると、汚染地域の住民は放射線の影響に関する情報が不足していることもあり、運命論にとらわれる。

 爆発後の処理を行った何千人もの「解体作業者」も大きな影響を受けた。

 そのうち約200人は16日、被災者に対する社会保障を減額する可能性のある法改正に抗議するため、キエフの政府本庁舎周辺に集まった。

 チェルノブイリ事故後の汚染除去作業に従事したオレグ・ホンチャロフさん(42)は、「日本のニュースを見ると、胸が痛み、気の毒に感じるだけでなく、記憶もよみがえってくる」と話す。

 ホンチャロフさんは当時、放射線に被ばくした村や森全体を土で埋める作業にあたった。

 チェルノブイリ原発周辺の立ち入り禁止区域には現在、政府の許可を得なければ踏み込めない。以前は原発労働者やその家族など5万人が暮らしていたプリピャチの街は今では不気味なゴーストタウンと化している。

 ここ数年、立ち入り禁止区域の観光を徐々に認め始めていたウクライナ政府は昨年12月、観光客によるチェルノブイリ原発付近訪問を正式に許可した。

 そのチェルノブイリでは、爆発後の緊急措置として建てられた石棺の老朽化に伴い、新たにフットボール場2つ分の広さと自由の女神の高さに相当するシェルターの建設が始まっている。

 しかし、世界中からの寄付にも関わらず、建設費はまだ6億ユーロ足りない。この資金を調達するため、ウクライナ政府は4月に援助会議を開く予定である。

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