放射性要素
水道水問い合わせ続々 放射性物質、引き続き基準下回る
2011年3月25日
各地で水道水から基準を超える放射性物質が検出される中、県内で水道水を供給する県企業庁などは24日も水道水の検査を続けた。引き続き微量の放射性ヨウ素を検出した浄水場もあったが、いずれも国の基準値を大きく下回った。ただ、市民からの問い合わせが相次ぎ、各自治体は結果の公表や相談窓口の検討など対応に追われた。
この日、企業庁のほか、各自治体が出資する県内広域水道企業団、横浜市や川崎市、さらには横須賀、座間市なども検査をしたが、国の基準を超える検査結果はなかった。県内の場合、主に相模川や酒匂川水系を水源にしており、東京・金町浄水場が取水する利根川水系と比べ福島第一原発から離れているという。
前日に続いて基準値を下回る微量の放射性ヨウ素を検出した横浜市水道局では、22日から浄水設備への活性炭の投入量を2倍にしている。水道局水質課は「『処理に効果がある』とした厚生労働省の情報を参考にした」としている。活性炭にヨウ素が付着し、水分中の濃度を下げる効果が期待できるという。24日の検査結果の数値は前日より下がったという。
市は19日から市内3カ所の浄水場で放射性物質の検査を開始。朝に採取した水を横須賀市上下水道局総合管理センターに送って調べている。市民からの問い合わせがひっきりなしに続いており、横浜市は毎夕、ホームページなどで検査結果を公表するという。
川崎市水道計画課によると、23日だけで382件の問い合わせがあったため、窓口となる担当者を置くことを決めたという。24日の検査では市内の3浄水場から放射性物質が検出されなかったため、現時点ではペットボトルの水を配るといった対応は予定していない。
同市の浄水場の放射性物質の検査は通常年1回だが、原発の事故を受けて15、17日に2浄水場で検査を実施。22日からは水源が地下水の生田浄水場も加え、毎日、検査をしているという。
相模原市でも、水道水の放射能濃度や食品の安全性について問い合わせ用の電話を設置する方向で検討している。23日午後、東京・金町浄水場の水道水から放射性ヨウ素が検出されたことが発表された後、問い合わせの電話が相次いでいるためという。
ラベル: 社会
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