2011年5月10日火曜日

福島原発で働く人の、ひとつの例

女川町と思い込み原発へ労働者…派遣業者が釈明
2011.5.10 09:53


 大阪市西成区のあいりん地区で宮城県女川町での仕事に応募した60代の男性が、東京電力福島第1原発で働かされていた問題で、男性を雇用した業者が9日、産経新聞の取材に対し、「混乱の中で作業場所が女川町と思いこんでしまった」と釈明した。求人の際に労働条件を明示するよう定めた職業安定法に違反する可能性があり、大阪労働局は事実確認を始めた。

 雇用したのは岐阜県大垣市の土木建築業者「北陸工機」。同社などによると、愛知県の元請け業者から要請があり、3月17日に財団法人「西成労働福祉センター」に募集を出し、運転手として働く条件で男性を雇用した。しかし、男性は同月19日から約2週間、同原発の5、6号機の外で、給水タンクから散水車に水を移す作業に従事していた。

 北陸工機の男性社長は、実際の作業場所が求人と異なったことについて、「元請け業者から原発の近くで作業するとの説明を聞いた気もするが、同時期に複数の業者から求人依頼があり、混乱しているうちに女川町で作業するものだと思いこんでしまった」と釈明。「勤務内容をきちんと把握しないまま募集してしまい、申し訳ない」としている。

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