2011年6月9日木曜日

この男、やはり、ただ者ではない


羽生、底力で3連勝 名人戦第6局


 山形県天童市の天童ホテルで、7日から行われた第69期名人戦七番勝負第6局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、天童市、天童商工会議所後援)は8日午後8時53分、139手で羽生善治名人(40)が挑戦者の森内俊之九段(40)に勝ち、3連敗後の3連勝で4連覇に望みをつないだ。残り時間は森内4分、羽生27分。第7局は21、22日、甲府市の常磐ホテルで行われる。

 中盤で優勢に立った羽生が、森内の猛追にあって苦しんだものの底力を発揮して押し切り、ついにタイに持ち込んだ。

 相矢倉となった第6局。封じ手の2三銀(76手目)をはさみ森内は守勢に追い込まれ、羽生が攻めをつなげて一方的な展開かと思われた。

 しかし、羽生の攻めが一段落したところで森内が攻め合いに出て形勢は混とん。夜戦になって9九角(106手目)から森内が寄せに出たが、羽生がわずかの差で受けきり、最後は森内玉を寄せ切って、今期七番勝負一番の激戦を制した。

 名人戦では3連勝3連敗の展開は初めて。羽生の大逆転か、森内が連敗の流れを止めて、4期ぶりの返り咲きを果たすか。決着は最終局にもつれ込んだ。【山村英樹】

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