2011年7月11日月曜日

未来の子どもたちも棄民するこの国

女性(左端)は日本で妊娠することの不安を切々と訴えた。「放射能におびえない生活に戻りたい」の短冊は女性たちの声を代弁しているようだ。(7日、東京電力前。写真:筆者撮影)

 「結婚して子供を産みたいんですけど、今の日本では安心して妊娠できません」――七夕の日、東京電力に「原発の停止」を要請した母親たちに混じって参加した女性(30代・会社員=都内在住)は、声を絞るようにして訴えた。

 彼女は食品や水に細心の注意を払う。野菜は西日本産、水はペットボトルと決めている。国内産の魚は口にしない。大好きだった牛乳もやめた。

 脱原発の集会・デモに行くと「食べ物には用心に用心を重ねている」と話す未婚の女性によく出会う。放射能汚染に敏感になっているのは母親たちだけではない。

 子供たちを危険に晒し、新しい生命の誕生さえ危うくするのが原発事故だ。子供を産み育てる女性に、不安を抱かせるような国家に将来はない。’田中龍作ジャーナルから)

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