2012年2月16日木曜日

モーターサイクル・ダイアリーズ


いつ見てもこの映画のチェが川を泳ぎわたるシーンにはある感慨がわたしを襲う。
それは、ゲバラが仲間への思いをこめた行為だからだ。

仲間という言葉を説明するのは厄介だが、この映画のチェが川を渡るシーンにそれがこめられている。
ゲバラのその後の人生は仲間へと捧げられる。
その潔さと無私は何者も近寄りがたい。

ゲバラの透明感は今やこの世に持つものとてないずば抜けたものだったと思う。
それが故の早い死であったし、アメリカの嫌った理由もその直進性にあったように思う。

まっすぐに人を愛する人間を人は嫌う。
残念なことに真直ぐに愛されたその本人でさえ恐怖感のために逃げる。

というわけで、仲間というものは、実は大変にみつけにくいものなのだ。

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