2007年8月24日金曜日

なんなのだろう。

 最近、アメリカで審判のジャッジに関する興味深いデータが発表された。
 テキサス大学のD・ハマーナーシュ経済学教授が、大リーグの球審は投手が自分と同じ人種である場合、より多くのストライクの判定をする傾向にあり、お互いが違う人種であれば、より多くボールの判定をするという調査データを公表した。
 もっともそれは投球の約1%、すなわち1試合に1球の割合で起こるそうだ。
 しかしその1球はただの1球に収まらず「(差別主義から故意に判定された球が)他のたくさんのことに影響を与える道程を呼び起こしている」とハマーナーシュ教授は結論している。
というのも野球の接戦では1球のジャッジが投手の心理に影響を与え、その後の展開をガラリと一変させてしまうことがあるからだ。
 この調査はハマーナーシュ教授の研究グループが2004年から06年までの間にメジャーリーグで投球された210万球の判定を分析したもの。
 その結果はほとんど白人のピッチャーに有利だということが示されている。
 それも当然でメジャーリーグの投手の71%とアンパイアの81%は白人だ。
 もっともストライクが多く取られる割合は主審と投手の両方が白人の場合だ。
 そしてもっともストライクと判定されるのが低い組み合わせは白人の主審と黒人の投手。
 そしてこの調査ではマイノリティー(少数民族)のアンパイアは白人投手よりもアジア人の投手に対してもっと不公平な判定を下していることも判明した。
 これはアジア人投手にとって非常に不利であるといえる。
 なぜならMLBにはアジア人の審判がひとりもいないからだ。
 最近、松坂は
「審判の人は誤審があってもペナルティーがない」
「なんで警告なしに不正投球を取られたのか」
などと審判に対する不平不満を口にした。
 常々自分に対して不利なジャッジがあると感じていたから、つい口に出してしまったのだろう。
 しかし、大リーグで人種差別があるのは当たり前。 そういうものかな。
 ジャッジミスや一方的な判定は必ずしも技術の問題ではない。 それでは、大リーグ野球とはなんなのだろう。

 それから先が、読みたかったのだが。
 それに、この調査、簡単にできる調査ではない。
 いかなる方法でやったものだろうか。

 D・ハマーナーシュ教授のこのデータが、どのように取られたのか、教えてくださる方があれば助かるのだが。

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