2009年2月22日日曜日

自分で自分を保つ

わたしがとかくにテレビ批判を行うということの裏返しはテレビをよく見ているということだ。

見ていなければ、そもそも批判は成り立たない。(知らないのだものね。知らないものに対する批判は中傷に過ぎない。されたことあるでしょう…、たいていはこれなんだ。だから困るんだが、まあそれもそれとしようか)

というわけで昨日だったか王貞治が出演する番組を見た。
そのときはっきりとわかった。

ああ、このひとは自分で自分を保っているのだと。


自分で自分を保つためには、まず社会に屈せず、食っていくあり方をもっていなければならない。
だから、社会とはある程度距離を置いて生活できるようになるまでは社会に屈した振りをすることだ。

次に自分で生きていけるようになったとき、自分を保つことがやっかいだ。
ときとしてまわりがちやほやし、利用しようとするからだ。
おそらくその代表がいまの長島だと思う。
もちろん彼に非はない、彼が自分を鍛えてこなかっただけのことだ。
だから、自分で自分を保てない。
見る人が見れば一目で見破られるが、見る人はそれほど多くはないし、見る人は見破っても別にどうしようとも思わない。(別に悪いことではないのだからね)

要は、自分で自分を保つかどうかは自分の問題なんだ。(好きにすればいいってこと)

その王貞治がインタビューのなかで引退したばかりの清原に対してコメントした。
あのコメントは恐ろしかった。

もし彼が巨人軍に入っていたならば、そして彼とわたしが一緒になって彼のバッティングを磨いたならば彼はわたしのホームラン記録を抜いたかもしれない。
もしかしたら1000本の大台に乗せたかもしれない。

そういうことをやさしく話した。
彼が巨人に入れなかったのには王氏も少しはからんでいただろうしね…

しかしながら痛烈なる批判だ。
清原に届くことはないだろうし、届いたところで彼は賞賛と感じるくらいだろう。
清原は無邪気だからね。

あえて付け加えれば、もちろん、当然のことながら清原もまた自分で自分を保っている人ではない。

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