2011年3月31日木曜日

福島の子牛、南アルプスですくすく

頑張ってほしい。

心ある人々は、すでに動き始めています。

マスコミの諸君は、十分に支援していますか?

2011年03月31日


福島から運ばれた牛2頭と、菅野義樹さん(左)。右はNPO理事長の小野隆さん=南アルプス市

   ■「農家支援」NPO2頭購入


 福島第一原発事故の被害拡大が懸念されるなか、南アルプス市のNPO「南アルプスファームフィールドトリップ」は30日、福島県飯舘村の和牛繁殖農家を支援しようと、子牛2頭を購入。同市内の丘陵にある遊休農地(広さ1・7ヘクタール)で放牧を始めた。


 飯舘村の一部は、政府が自主避難を促す半径20~30キロ圏にかかる。村はブランド牛「飯舘牛」の産地。肉牛は出荷制限の対象になっていないが、今後の成り行きは不透明だ。このためNPO理事長の小野隆さん(44)が、村にいる知人の繁殖農家菅野義樹さん(33)に話を持ちかけた。


 菅野さんはこの日の朝、飯舘村を出発。約7時間かけて生後9カ月余の雌牛2頭を運んだ。「手塩にかけた牛を、こんなきれいな景色のなかで育ててもらえてうれしい」


 菅野さんは繁殖農家3代目。4年前に脱サラして家業を継いだばかり。農場は原発から約35キロの場所にあるが、飼育する約40頭を牛舎の中に入れ、沢の水を飲ませないなど用心しているという。「周りの農家はみな今後どうなるのか、風評被害も含めて不安を口にしている。早く事故が終息してほしい」と話した。


 同NPOは、購入した牛を育て、子牛の繁殖に取り組んむ。小野理事長は「福島の農業を応援できれば」と話し、一般からも飼育費を募っていく考えだという。


 同NPO(055・282・6267)。(岩城興)

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