2011年3月26日土曜日

ディズニーランド

ディズニーリゾート「大きな損傷なし」は事実か 大手マスコミが伝えない首都圏の震災被害

東京ディズニーランドHP
 猛烈な津波が押し寄せ、死亡・行方不明者が2万人を超えるなど最悪の惨事となった東日本大震災。被災地帯の真ん中に当たる福島原発は次々と破壊され、空中に飛び散った多量の放射性物質が関東地方を襲うのではないか――大手マスコミはそんな懸念を伝え、都会に住む人々の不安を煽っている。

 だが、震災の「揺れ」そのものが、首都圏にもたらした被災状況は意外と伝わっていない。たとえば、東京と千葉の都県境にある巨大な埋め立て地を抱える浦安も深刻な事態に見舞われ、あの東京ディズニーリゾートの営業再開の見通しが全く立っていないという。

「震災発生当初、津波をかぶったわけでもないのに、ディズニーリゾートの駐車場が水浸しになっている映像が一時テレビで流れました。埋め立て地特有の『液状化』を起こしたんです」(地元記者)

 このニュースは、その後、震災報道が東北地方に集中したせいでほとんど伝わっていないが、ディズニーリゾートがある千葉県浦安市では20日午前8時現在、1万9,000戸が断水し、減水も1万4,000戸で発生。修復作業をしていたら、新たな漏水も発生するといういたちごっこの状態が続き、復旧の具体的なメドはたっていないという。

「液状化の影響で、地下に埋まっている配水管が破損したんです。ガス管も壊れて都市ガスの供給もストップ。液状化で地面から土砂が噴き出してあちらこちらにあふれ、ライフラインは壊滅状態です」(前出・地元記者)

 当のディズニーリゾート側は「施設内は断水していない。建物や施設に大きな損傷はなく、駐車場の一部を除いて液状化現象はない」と説明しているが、浦安市のホームページを見ると、ディズニーリゾートを取り囲む形で断水やガスの供給ストップが広範囲にわたっており、アジアナンバーワンのテーマパークも、今や「陸の孤島」と化している。もちろん、液状化の被害は浦安市内各所に及び、事態は深刻だ。

 今回の震災を受け、統一地方選を延期する特例法が18日に成立しているが、対象となるのは東北各県や茨城などの被災地に限られる見通し。だが、現実には浦安の例にもわかる通り、首都圏でも被災地と呼べるところはある。通常の市民生活を送れない中で、有権者が冷静に選挙などに望めるだろうか。浦安市選管も選挙の延期を訴えている。さらに、計画停電の対象地域にも入っている。人知れず起きている震災の惨禍。大手マスコミが伝えない事実を今後も紹介していきたい。

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