2011年7月12日火曜日

深川安楽亭


この小説は長さからいけば、短編ということになるが、そこにはいくつものことが書きこまれている。
たいてい短編小説はひとつのことを書き込んでしまうほうがいいとしたものだが、一場面ものとして名高いこの作品ではいくつもの出来事が起こりながらそれが重層的にひとつのテーマに流れ込んでいく結構になっている。

山本周五郎さんは達者なものだなあということと藤沢周平がこの人の作品をあまり読んでいない理由もなにやらわかる気がした。

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