2009年8月18日火曜日

パイを大きくしよう

税収増加には経済成長が必要だというが、それはまことにもってそうであるが、しかし、パイは無限に大きくなるのか?

この議論はマルチ商法に似ているが、なぜだれもパイは無限に大きくなることはないと言い出さないのか。
無限に会員が増えるわけではないと指摘するように。

久しぶりにGDPがプラスに転じたが、それはそれだけのこと。
特殊な条件下では今でも増えるというだけのことではないのかな。

問題の立て方の基本は、無限に経済成長が続かなければ、ものが次々に売れ続かなければ、どうすればいいのかという発想で、その一つの解決の糸口に貧乏の共有があるといっている。

貧乏の共有、このことをわたしたち日本もついこの間までやってきた。
もしかしたら、まだ日本のどこかにはそんな雰囲気が残っているかもしれない。

こじんまりした幸せに向かう姿勢をどこかの政治家にうたってもらいたい。
もともと幸せは小さなもので、大きな幸せなどどこにもないのだ。

それをもっともっとと幸せの大きさを要求した者たちがいる。
大きな幸せなどはない。
大きな幸せと錯覚させるものは、他者の不幸を呼び、手に入れた大きな幸せのごときものは人を醜くしていくように思う。

もともと幸せは小さなもので、そのためだけに大きなパイはいらない。
この方向転換をいかにするかが、今後の政治の課題であるのに、そのことをまじめに論ずることが皆無であるというのはいったいどうしたことか。

成長が悪いことはない。
成長することに無理があり、あえてそれを強行すれば、大きなひずみをもたらす。
そのとき、人は歩みをとどめるべきだろうという大まかな提案をしている。

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