2009年8月14日金曜日

ポルターガイスト


1982年製作スピルバーグの「ポルターガイスト」を見る。
ホラー映画の金字塔と呼ばれることもある作品である。

見てみれば何のことはないホラーではなかった。
この作品は人の生と死の関係を一つの物語の中に切れ目なく見せようとした試みであった。
したがって、きわめて解説的であり、「なにやらわからぬもの」というホラーを形成する最も大きな要素の一つが決定的に排除されていた。

いい作品には違いないが、それは死者もまた生きるものの傍らにいるということを教えてくれた点にあって、怖さをそこに演出したわけではなかった。
もちろん見方を変えれば怖さはそこにあるのだが、それは作品は売れなければならないとするスピルバーグの商売人たるところであって、この映画の本質とはおそらく違うだろう。

もちろん、その怖さを楽しむだけでもいいのだが…

だって、解釈なんて好きにすればいいだけのことで、他人の解釈に動かされることは毫も必要ないのだからさ。

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム