2010年5月11日火曜日

睡眠状況がよくなったものだから


部屋の片隅に詰まれた雑誌に目が行って、取り上げたのが2008年暮れに休刊となった「読売ウィークリー2008・5・25」。
表Ⅰに「不眠とメタボ『負の連鎖』」とあったからだ。
内容は
「不眠でメタボ600万人!! 放置なら突然死・過労死・うつ自殺も」
「激務・不眠会社員」
「夜食ドカ食いで」で70kg台
「不眠で間食女性管理職は88kg→140kgへ」
と大仰なものになっている。
不眠がとんでもない状況へあなたを追いやってしまうという記事の趣旨である。
けれどもそうではないことをわたしはこのブログに書きつけてきた。
もちろん、「読売ウィークリー」のような現象は確かに見て取れるのだが、よくよく調べてみれば、自律神経失調症が、不眠を起こし、摂食異常を起こし、うつ病を起こし、メタボを起こすことがわかる。
問題は、自律神経失調症が起点か不眠が起点かの違いである。
この違いは大きい。
不眠を睡眠剤で治しても摂食障害は治らないし、メタボは治らないからである。
もちろん、自律神経失調症を治せば、不眠もメタボも治る。
こういうボタンを掛け違えたようなぬるい記事で雑誌を作っているものだから、この年の暮れに休刊の羽目に陥る。
不眠を治せばいいのではないのだ。
自律神経失調症を治さなければ、抜本的治療にはならない。
この抜本的治療にあまりに手間がかかるもんだから、人は睡眠薬での不眠解消に助けを求める。
このその場しのぎは重要な処世だと思う。
けれども、それでは何も解決していないことも知っておく必要がある。
睡眠機能が治るまでには少なくとも一ヶ月の辛い不眠の日々を送らなければならない。
そんなこと、サラリーマンには無理でしょう。
それが、一番の問題だとわたしは思う。
睡眠薬使用者は今も増えつづけているという。
困ったことだと思う。
わたしも睡眠薬常用者だった。

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