2010年5月7日金曜日

困ったね、伊坂さん    

5月7日に読売新聞に以下のことが発表された。

現代の人間とは別種の人類であるネアンデルタール人が、初期の人間と交雑していたという研究結果を、米独の研究チームが7日付の米科学誌サイエンスに発表する。
ネアンデルタール人は現生人類(ホモ・サピエンス)との生存競争に敗れ絶滅したとされてきたが、実際には現生人類と交流し、その遺伝子が受け継がれていたことになる。アフリカ以外の地域に住む現代人のゲノム(全遺伝情報)のうち1~4%がネアンデルタール人に由来するという。

ああ、そういうことがわかったのかと驚いた。
少し前に「重力ピエロ」で、ネアンデルタール人とクロマニョン人の違いを教えてもらっていたからである。
そこには、ネアンデルタール人は現生人類(ホモ・サピエンス)との生存競争に敗れ絶滅したとあり、その後にこの事実から素敵な解釈を生み出していた。

伊坂さんのセンスがそこに集約されていた。
けれども、冒頭のニュースで「重力ピエロ」の素敵なこの一節は吹っ飛んでしまった。
事実認識が変わったのだから、新しい説を無視することもできまい。

伊坂さんはどうするのだろう。
重刷のときに知らん振りするのかな。
それとも書き直すのかな。
ただ、その部分を削除するのかな。

困ったね、伊坂さん。

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