2010年5月3日月曜日

今井凌雪先生

今井先生は伊藤雲峰さんの師匠である。
師匠と言うよりは師と仰ぐ人と書いた方がいいだろうか。

現代に生きる傑物です。
お身体をお悪くして、奈良で静養しているとお聞きしているが、心配なことです。

雲峰さんがわたしに「書を志す人へ」という今井先生の本を貸してくれていて、今日は調子がいいので先ほどから読んでいるのだが、たまりません、この本は。

この本には、値がつかない。
今井先生がどれだけの時間を費やしたのだろう、今井先生の当時のエキスがふんだんに注入されている。
読む人の理解にあわせて、いくらでも大きく受け止めてくれる本だ。

わたしは、幸せなことに伊藤雲峰先生の薫陶を受けているものだから、かなり深部まで読める。
おそらく、3%くらいはわかるのではないのだろうか。

3%!?

冗談を書いているのではない。
3%と言えば、恐ろしい数字である。

えっ、今井先生の著書の3%もわかるんですか、それはすごいですね。

心ある人がわたしの感想を聞いたなら、間違いなくこういう会話が続くはずだ。

わたしは、いまだ書に手を出してはいない。
手を出してはいないが、この本を一回読んだ暁には(たぶん、一生読む本になると思うから)、その時点で筆を取るようになると思う。

生まれてきて、書に手を染めないとは…
深く恥じ入るのではないだろうか。

わたしは、伊藤雲峰先生に嫉妬する。
わたしは、まだ一度も今井先生に面前でお会いしていないのだ。

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