2010年5月10日月曜日

わたしの手に睡眠が戻ったこと

連続睡眠時間が6時間に戻ってきたことを喜んでいた。
そんな文章を先日ここに書いてみました。
嬉しかったから。(子どもなんだよね)

その文章を少しややこしい説明に替えると以下のようになります。

アルコールに限らず薬物は自律神経に極端なストレスを加重するので、自律神経失調症を呼び起こします。
この自律神経失調症は新たに薬物を投入することで回復するものではありません。
この症状から脱却するためにはひたすら薬物を抜くしかないのです。

そのときに襲いくるのが「退薬症状」ですが、個人差によるけれど、こいつはきついものです。
けれどもこのトンネルを抜けなければ、回復することはない。

回復して見上げてみれば、まぶしいほどの晴天だったりする。

で、わたしは、アルコールと睡眠剤によって自律神経が破壊され、当然の如くホメオスタシスにも異常を来たしました。
ミクロ的に書けば、自律神経失調症は睡眠ホルモンである「メラトニン」分泌のホメオスタシスをぶち壊し、わたしの手から睡眠を調整する機能を奪ってしまった。

わたしが、酒と薬を断って我が手に取り戻そうとしたのは、睡眠ではなかった。
睡眠がほしければ、睡眠剤を嚥下すれば足りたのである。

わたしは、ホメオスタシスを取り戻したかったのである。

わたしの回復は幸運にも早かった。
3週間ほどでホメオスタシスは戻り、睡眠も我が手に戻った。
もう、酒と睡眠薬はこりごりだ。
まっ、しばらくはこりごりだ。

ひとは甘い。
わたしの意志も砂糖細工のようにもろい。
その意志をどのように操って、薬物を遠ざけ続けるか。
遠ざけるのではない。
どうやって遠ざけ続けるかだ。

道は遠いのではない。
どこまでも続く。
だが、アルコールを止めたからつまらなくなったかというとそうでもない。
やめたら、やめただけの楽しみはある。

どういう楽しみだと聞くのはよした方がいい。

この楽しみは経験しなければわかるまい。
浴びるほど飲んだ男が、酒をやめることで味わうことのできる快感だ。
この快感のためには、まず恐ろしいほど酒を飲まなければならない。

この快感への道のりは遠く、陥穽に満ちている。
他人さまには、とてもお勧め出来ません。

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