2010年5月9日日曜日

定点観測

ひとりの娘に恋焦がれる自分を定点観測していると(まあ、老人だからこそ出来ることなのだが)、とんでもなく自分が生長していくのがわかる。
娘に対する感情や葛藤に今までの自分の情報がくっついてきて、思わぬ果実を生み出すのだ。

繰り返すが、こういう業を身につけていること自体が恋愛には不似合いで、

子どもは大人に恋をするが、大人は子どもに恋は出来ない

所以である。

で、とにかく多種多様な贈り物をひとりの娘を巡る思弁の中で獲得することが出来た。
結果として、娘は、いまだ見知らぬ一人の老人への畏怖と憧憬の中にぐずぐずと蹲っており、老人は老人で娘を燃えカスのように見放している。

なんとも殺伐とした、豊饒なる大地よ。
娘の復活を願う。

いい気なもんだね、この似非文学者!!

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