2010年5月28日金曜日

生きる姿勢、書への姿勢

姿勢ということで言えば、伊藤隆くんの書に対する姿は常に謙虚で美しい。
それは、ひとつには彼が今井凌雪という人と出会ったことに大きく関係している。

彼の考えや感じたことは「伊藤隆のご縁大福帳」に詳しいが、大切なことの皮肉に先達との出会いがあることは心に銘記すべき内容である。

皮肉といったのは自分自身の努力の末にすべてが獲得されるのではなく、よき先達という他者の存在がなければ人は美しく生きられないという、自分の生き方の追求の欠くべからざる地点に他者の存在を必要としてしまう皮肉である。

他者との出会いは、改めていつか稿を起こすしかないが、人が生きていくためにとても大切なことだ。

生きていくために必要なもののすべては、学習によって習得できるとしたのが、この国の現代の悲劇だ。
そんなものが、学習なんかで捕まえられるわけはない。

手本が必要なんだよ、手本が。
その手本を伊藤くんは見事手に入れている。
それが、彼の強みであり、決定的なところである。

手本足るべき人との出会いがなければ、人は一歩前に歩み出せない。
手本にいかに出会うか。
実はそれが人生を生き抜く最も肝心なところなのである。

そのためには、謙虚でなければならないし、何より自分に嘘をついて適当に人に合わせて生きるようなことをしてはならない。
怖くても自分のありのままの姿を出さなければ先へは進めないのだ。

むむ、このような処世に関することは、書いていると、やはり、どうしてもダサくなるな。
もともと、このようなことは面と向かって話すことなのだろうな。

というわけで、このことはこれ以上は追いかけて書かない。
うまく書けると思えたときに、また書くことにさせてください。

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