2010年5月23日日曜日

ゆれる基地問題

基地問題はブログで触れる問題としては大きすぎるが、ポイントだけをここにあげつらっておく。
ブログの醍醐味である。

いま問題になっているのは沖縄の辺野古だが、ここには海兵隊がいる。
海兵隊はアメリカ軍の中では特殊な立場であり、陸海空の3軍とは違い、大統領の直轄部隊である。
このことは、海兵隊が、「殴りこみ部隊」と称されることに深くかかわる。

海兵隊は防衛部隊ではないから、その基地の場所は攻撃戦略をもとに考案される。

重要なポイントをひとつ。
海兵隊が辺野古に執着するのは海兵隊の意志でアメリカの意志ではない。
アメリカ海軍などは、沖縄に関する海兵隊の動きに必ずしも賛成ではない。
むしろ、快く思ってはいない。
ただ、迷惑をかけられるのはあほな日本なので黙って見ているだけである。

外交交渉にはアメリカ海軍を裏で巻き込むべきである。
この外交戦術をまじめに考えている政治家は、数人に過ぎない。
日本は、外交手腕がゼロ以下である。
間抜け以下と言っていい。

海兵隊は抑止力にならない。

抑止力は敵国が感じるもので、はなはだあいまいなものである。
いま、日本の敵国になりうるのは、具体的には、中国と北朝鮮しかいない。

中国の場合、アメリカは抑止力にならない。
中国はアメリカにとって最も重要な経済パートナーとなっており、その重要な国をアメリカは決して攻めないからである。
これは、外交においては、経済が最も優先するという常識中の常識。

鳩山君は抑止の何を学んだのかね。
(わたしは、鳩山氏には好意的です。
あの人は政治に理想を持ち込もうとしている。
ただ、目も当てられないほど腕力がありません。
彼に真に腕力のある政治家を一人つければ、大きく政治は変わるはずです。
まあ、「はず」の話ですが…。
日本に腕力のある政治家はおわかりのように一人しかいいない。
彼を日本は法律の中に具にもつかない国民の良識という眉唾を導入して、血祭りにあげようとした。

いいかね、法の世界は、まったく違う言語によって成り立っているのだよ。
そこにあほな国民の良識を無秩序に組み入れれば、法体系はぐじゃぐじゃになる。
「疑わしいきは罰せず」の意味はわかっているのかな。
頭痛くなるよ、この国の人間たちを見ていると。)

さて、もうひとつの国、北朝鮮は、日本に攻撃を仕掛けたときは、政治的に制御不能の状態になっている。

かの国の大陸間ミサイルは外交交渉の道具であり、それ以上の存在価値はない。
北朝鮮が日本に攻め入るときはこの弾道ミサイル「ノドン」「テポドン」の襲来から始まる。
この襲来は外交交渉を逸脱した動きであり、ミサイル攻撃をする北朝鮮は常識的な軍事見解が機能していない。
その狂った北朝鮮に抑止は効かない。
抑止は強く相手の想像力に負う。
狂った想像力に何も有効ではない。

このように抑止を発揮するべき二国に対して具体的な抑止は効かない。
海兵隊の抑止効果はゼロと断言していい。

日本が海兵隊の常駐を願うのは日本の幼児性による。
フィリピンを見よ、韓国を見よ。

日本はその幼児性により海兵隊にたかられているだけである。
詳しくは、アメリカ軍の軍事費の内訳とその調達方法を調べてみればわかる。
それくらい精査して正しく対応しとけよ、くそたれ政治家諸君と呆けたマスコミどもよ。

さらに一点だけ指摘する。

沖縄はすばらしいいところもあるが、どうしようもない血縁地域共同体でもある。
沖縄の「おじい、おばあ」と間抜けな沖縄好きどもが歌い上げるが、これも恥ずかしい次第である。

沖縄の「おじいおばあ」たちが何をしてきたかは詳細に見る必要がある。

那覇の色町に深く潜入し、そこに棲息する女たちと密に付き合えば、見えてくる。
「おじいおばあ」たちを中心に繰り広げられる陰惨な沖縄の真実。
沖縄の暗部は大きく取り上げられることがない。
あの佐野真一でさえ逃げた。(この表現は、妥当でないかもしれない。要するに佐野さんはこの部分は書かなかった。)

基地問題といえども、上述の4つほどの大きな問題がしっかりと対象化されていない。
わたしにそれを書く動機がない。
金をくれれば書く。

また、今日も金をせびられている。
渡さねば、また泣き出しかねない。

本当に参ってしまうぜ、雲峰先生。

さて、基地問題で見ておきたい点をまとめなおして、この項を終わります。

1 海兵隊の実体と彼らの望んでいるもの
2 抑止効果はどの国に対するもので、それは有効か
3 この国の幼児性とは何か
4 沖縄の血縁共同体性と基地問題のかかわり

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