2007年8月1日水曜日

消えた天使

アンドリュー・ラウのハリウッド進出第一作で評判の「消えた天使」を見たが、
あのタイトルは、原題の「 THE FKOCK 」のほうが、数段恐ろしく、数段優れている。
もしも、この映画が日本で残らないとしたら、それは、邦題のせいだ。
もちろん、
この作品が現代アメリカとの現実適合性を持たないとしたら、邦題云々どころではないが…
そのくらい、ほんまかいなというおどろおどろしさをもった作品だった。

細かいことを言えば、「セブン」の照明の持つたくらみが継承されていて、
なるほど「セブン」は名作だったとわからせる仕組みにもなっている。
もっともそのことをアンドリュー・ラウが意識していたかどうかはしらない。
優秀な創作者は、そういうことをたくまずしてやってしまうものだ。

さらに厳しいことを付加すれば、この映画は「セブン」に遠く及ばない。
それは、クレア・デインズとグゥイネス・パルトロウの比較によるものではない。
ある種のサービスがそこになされていないからだ。

そのことは悪いのだろうか?

どうだろう。
とにかく、
いい映画が必ずしもいいとはいえないことは確かだ。

ラベル:

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム