2008年6月26日木曜日

食欲

食欲などというものは、趣味のようなところがあっていったん興味を失うと何を見ても食いたくは思わず、ただ水分を取っていればことは足りる。
その水分がアルコールとなれば、これはもう最後まで行き、食欲そのものが消える。
そんなことが中島らもの本に書いてあったがあれは本当で、性欲も消えれば食欲も消える。
ただただ何かを呑みたく思う。

そんなこんなで一時は85キロ近くあったわたしの体重はいまや65キロを切ろうとしている。
もともとタッパがないのだから心配するほどのことはないが、いつ食欲が戻ってくるのかには少し気になるところがある。

そういうことを経験しているとうまいものがどうのこうのという話にははなはだ疑い深い。
あれは、何も考えずに健康でいられる人間の特権で、誰しもあるものではない。

いつもいうように気にすることはない。


盆栽が好きな人もいれば、蘭が好きな人もいる。
詩が好きな人もいれば、ハードボイルドが好きな人もいる。
食物が好きな人もいれば、酒が好きな人もいる。

ただ、酒だけが身体をぼろぼろにするに過ぎない。
しかし、また身体をぼろぼろにするのが好きな人もいる。

自分で決めて自分で選び取っていけばいい。

健康が好きならば健康でいればいいし、死にたければ死ねば言いだけのことである。

これもただしだが、今の自殺者の多くのように殺されてはいけない。
選び取らされし死はいけない。

今年もまた自殺者数が発表された。

当たり前のように3万人を越えた。
これは殺人であるから、いままでの話とはまったく違う。

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