2008年8月10日日曜日

温泉

温泉を知悉している友人から電話があった。
わたしは、この人から享受を受けなければ、ひとつの温泉も楽しめなかっただろう。
そういう出会いがある。

先ほど電話をかけた友人と思っていた男は、風呂に入っているという理由だけで気軽に電話を切った。
わたしは、彼を二度と友人と呼ばないと思う。

こういうささやかな場所に信頼はある。

信頼を欲するならば、そのことは熟知しておいたほうがいい。

人は生きていく。

得意のときも失意のときも同じように接したいものだ。

このくそ暑い夏の夜に、わたしは、しみじみそう思う。

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