2008年8月6日水曜日

土用の丑の日



昨日は二の丑ではあったが、スーパーでよさそうなうなぎが、490円で売っていたので、久々に食ってみるべえと買った。(台湾産、静岡育ち、一匹490円)

ご存知のように台湾産は、日本産と同じく「アンギラジャポニカ」という種類で、中国産のように「アンギラアンギラ」が混じることはない。
しかしながら、養殖方法が違うためにうなぎ自体に差は出てくる。
わたしの購入したのは、どういう意味か最終的には静岡で育てたとなっていた。
昨今のうるささに表示もここまでなったのか、

台湾産は2003年「スルファジミジン」、2005年「エンロフロキサシン」が、検出されて問題になったが、まあ、かまうものか。(これに入っているとも限らないし、すぐには死ぬまい)
一方、中国産は「ニトロフラン」「マラカイトグリーン」の発がん性物質が抽出されたことで有名である。

何、日本もそうほめられたものではないだろう。
うなぎの養殖現場に行ってみると、そのすさまじさに、こりゃあ、大量に抗生物質を放り込みたくもなるわと納得したりする。
まあ、一種の工場だな、あれは。

しかし、ものにはいろいろあって、養殖であっても一年半から二年もかける上物があり、こいつはさすがによくできたもので、天然ものよりわたしはこちらのほうが、好きなくらいだ。
天然物は、高いのは高いし、それに、しっかりとした川魚の味がして、うなぎを食べた感じが残らない。
もちろん、十分に上品な感じは残るが、多少ほしい邪悪さがすでにないのである。

さて、実は、このうなぎを食す前の段階があって、「スピガドーロ」というイタリアの缶詰会社のサンマルツァーノタイプの完熟トマトの缶詰が家にあったものだから、そいつと地鶏と夏野菜を混ぜて、極上のシチューを作っていたのであった。
このシチューを、たっぷりなかせて、昼に食べたものだから、ここでも体力が十分に戻っていた。
その午睡の後の買い物であったのだ。

食って、寝りゃあ、人は力が出る。
それにわたしの場合は、アルコールを抜けば無敵だ。

いやはや、昨日はよく食って、しかもうまかった。

ついでに書いておけば、我が家に三年程から隠し持っている「ぬか床」があり、それに浅漬けのきゅうりを用意しておいた。
このきゅうり、まことに鰻丼と相性があった。

夏場は浅漬け、それも工夫されたぬか床から出てくる、こういった夏野菜は何物にも変えがたい。

珍しく、食い物のことを書いてしまったぜ。
よほど、うまかったらしい、午睡ともども。

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