2008年8月5日火曜日

昨年度の食料自給率

昨年度の日本の国内食料自給率が、40%を超えたそうで、喜ばしい限りである。
国内エネルギー自給率4%のほうはどうなっているのだろうか。

遠い国アフリカの飢餓問題の特徴は、商品作物を作らせ、(コーヒーや綿花)それを売って外貨を稼ごうとしたところにある。
食料なんぞは、稼いだ外貨で買えばいいワイ。
自分ところで高い金を出して作るより、外国から安く買えばいい、といった発想であった。

これはまさしく日本の発想でもある。
食料なんぞ、エネルギーなんぞ、金を出せばいくらでも買えると思ってきた。

そして、そういう況は、幸せなことに長く続いてきたが、それは続いてきただけで、永遠ではない。
すでに、ロシア、中国などが一切の食料輸出もしないことはありえるという発言をし始めている。
これが、現代の国際的ゲームのルールだ。

いまや、世界は国際的な政治経済ゲームで動いている。
誰が正しいかなど、誰も第一義的な問題にはしない。
したがって、北朝鮮は悪いやつだから早く拉致被害者を返せ、などという主張は失笑ものである。
むしろ、蓮池さんらの一時帰国を逆手にとって、彼らを北朝鮮に戻さなかった汚点のほうが、このゲームにとっては大きい。(だって…、などと安倍あたりは言うだろうが、あれは何もわかってはいない、ただのお子様だ)

政治経済は、そのようにゲームとして進んでいくもので、このルールを知らぬものは置いてきぼりにされていくだけのことであり、まさに日本の政治家の多くがそれである。(政治家の仕事が、すばやくこのルールを理解し、その中でうまく立ち回るにはどうするのかを考えることなのに)

さて、そういうわけで、この国の政府に対して、あまり期待しなかったわたしだが、「地産地消」に代表される地方の動きが活発らしい。
そしてそのような小さなコミュニティにあっては経済は回っていく可能性がある。
経済が循環するならば、食料、エネルギーが循環するならば、人は生きていける。

一国は生きていけないかもしれないが、地方ならば生きていける可能性があるのだ。

わたしはそういう目で地方を見てこなかった。
「よそ者の目」だな。

これからのわたしたちは地方に「よそ者」として登場しないやり方を考えるべきだ。

このことは、すでに何人かによって始められている。

中央政府に何ができるかではない。
中央政府よ、官僚よ、地方の動きを邪魔するのではないのだ。

これを「中抜き」という。つまり、中央をすっ飛ばせて俺たちでやろうぜという動きが起こっている。
もちろん、これにもいろいろの策略はいるのだが、すでに始まっていることをここに自分の不明をわびるとともに表明しておきたい。

もし、気になっていただけるならば、金谷年展、飯田哲也などを少し追えばさらに見えてくるだろうと思う。

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