2008年10月14日火曜日

自閉症

ある人に教えられ、少し調べてみたが、「自閉症」というコトバは、世の中でかなりぼんやりとした形で使われているようだ。
事実わたしにも「自閉症」にたいするクリアな概念規定はなかった。

あっさり言ってしまえば、「自閉症」とは、視覚、聴覚、その他の感覚から入ってくる情報を正しく理解することができず、このため、対人関係・コミュケーション・行動面で著しい問題が生じる状況のことらしい。
特に聴覚に問題がある場合が多いということだ。

要は、自閉症の人は、人のしゃべっていることが意味として解析され脳で把握されないわけで、単に音として聞こえたり雑音として聞こえているらしい。
それでは、自閉的にならずにはおられまい。

このようなこととなれば、自閉症は心の問題でもなんでもなく(鬱病がそうであるように)肉体的な問題となっていく。

もっと大きく問題をとらえれば、自分が聞こえるように他人も聞こえるとは限らない。
自分が見るように他人も見るとは限らないということだ。

自分を基準として考えるのは人生の陥穽だが(多くはそれを社会的に利用され、その基準を社会に提供されるのだが…、これを洗脳という)、どこかで放り出したほうがいい。

そうはおもうが、放り出した人をあまり見ない。
それに近い人は老人の中に見かける。
他人にあわせてしゃべれる人、そんな感じの老人だ。

さっきもそんなわたしの心を許す老婦人と話してきたところだ。

やさしいんだこの人が。

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