2008年10月11日土曜日

金正日


金正日の容態がとやかく言われるこのごろ、だいぶ前にお世話になっていた方のコトバを思い出す。
すでにお亡くなりになった方だが、

「わたしの知る限り、今の金日成は偽者なんだ」

としばしば口にされた。

かれは、上海の租界へと日本から渡った人で、そのあたりの事情は自分の実人生と交錯していて間違うことはない人だ。
要は、このごろ問題になっている金正日の親父は本物の金日成ではないというのだ。

このことは長く気になっていたが、最近大体の事情はわかった。

金日成は個人名ではないのだ。
反日闘志のある象徴的な名前で何人かいたらしいのだ。
最終的に残った金日成(でかい像となっているあの人ね)がどの程度の男であるのかは知らないが、満州のことを読んでいるとそういう内容にぶつかった。

そこで、なるほどとかつての恩人の言に首肯したのでした。

ついでに書いておきますが、満州と沖縄をよく見ていくとこの世の仕組みがおぼろげながらわかります。
わかったつもりでいても別の本を繰るとまた新しい視点を示してくれる。

そういう意味で「沖縄だれにも書かれたくなかった戦後史」という佐野氏の本は沖縄に多少なりとも興味を持つまっとうな人ならば読んでおいていい本ではないかと思います。
「まっとう」というのは、「まじめに向き合おうとする」というほどの意味です。

趣味や道楽ならばそれほど気にすることはない。
おおいに沖縄を楽しめばいいのです。

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