2009年2月24日火曜日

ニュースキャスターあるいはコメンテーター

ときにニュースキャスターを、ときにコメンテーターを責めるのは彼らが善人面をしながらその裏で舌を出してわれわれを笑っているからではない。
彼らがほんとうに自分を善人だと思っているからだ。

ものを考えるということの基本は、ご存知のように自分の中に問題を見つけることで誰かの論評に論評を重ねることではない。(賛成でも反対でも)
とにもかくにも身のうちにある何ものかを自分に引き寄せ、その引き寄せた問題と戯れることが考える基本である、辛いこともあるけれど。
そのようなことをし続けていかなければ、所詮しがない豆腐頭となる。
その豆腐頭でどのように難解な議論を語ったところで、それは空ろな聞くに堪えないものだ。(聞く側によほどの能力がない限りは)

人は最後の最後は自分で自分を保つところにいられればそれで十分だろう。
わたし個人の極私的な見解なんだけどね。

で、あのテレビにお映りの方々はそういう訓練をどうやらなさっていないようだ。(概ねは)
というわけで、わけもなく自分がいい人だと思ってしまう。

そこが問題だとわたしは語っている。

悪人なら悪人らしく振舞ってくれ。

善人面などしてほしくもない。

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