2011年1月12日水曜日

ブラックチェンバー

結論から言えば、読まなくてもよかった作品でした。
大沢氏の提供する情報が豊富でついつい最後まで付き合ってしまった。

この作品は、エンターテイメントの醍醐味として新宿鮫シリーズの中の「狼花」よりかなり劣っているだろう。(「狼花」も情報量が大きかった…うん、記憶は確かかな)
おそらくキャラに魅力がない、キャラが立っていないところにその原因があるように思う。

その「狼花」にしてからが、新宿鮫シリーズとして上位ではあるだろうが、特に上位に取り上げる作品でもないのだから、ここに上げた「ブラックチェンバー」の大沢作品における位置付けは、中位と考えていただければいい。
わかりやすく書けば「新宿鮫」以降の大沢作品の中くらいです。

ただし、その情報量の多さ、取材力には頭が下がる。
取材なんですね、小説を裏打ちするひとつの大きな要素は。

そういえば、2006年「狼花」以降新宿鮫シリーズは出版されていない。
いまは「ほぼ日刊イトイ新聞」で、シリーズ十作目になる「絆回廊」を連載しているという。
サイトまで行って読むほどわたしは元気がないが、それでもうまくいけばシリーズ次回作が今年中に読めるわけだ。
小さな楽しみが一つ増えた。

大沢さんも大変ですね。

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