2011年2月2日水曜日

冷たい熱帯魚

さて、懸案の「冷たい熱帯魚」だが、ぶっ飛びますぞ。

もちろん、園子温監督作品につき合ってきた人なら大丈夫だろうけど、わたしはこの映画が彼との初めての遭遇だったから、それこそ数メートル吹っ飛ばされました。
おかげで左隣のクソみたいな兄ちゃんの横柄な態度も忘れました。
内心、殺してやるとは思っていましたが。

映画は活動写真であることがよくわかります。
よき映画の寡黙性はその体現なのですね。
(過度の饒舌は寡黙性なり)

この映画、ファーストシーンからの怒涛の流れ、これが今の活動写真のスピードかと翻弄されました。
マージャンでいえば、ホンロートイトイ三アンコ、はねましたね、というところでしょうか。

そして予定調和を許さぬ才能のそのシナリオ。
ああ、びっくりした。

それにしてもわたしが企業秘密にしていた性と暴力こそが対空間(わたしの造語です)を作る最も強烈な武器だということを余すことなく披露しやがって…

園子温、ろくでなしです。
忘れられない名前になってしまったではないか。

みなさんもなるべくこの映画は見ないように。
この「冷たい熱帯魚」だけは。
身体に悪いですぞ。
さらに、精神にはもっと悪いですぞ。

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