炎の好きな少年
わたしは炎の好きな少年だった。
いまだに実家では薪で風呂をたくことを偏愛している。
都会ではそのように炎を楽しむ機会は少なく、その代わりといってはなんだが、すぐに、火のついてしまいそうな女性に引き寄せられる。
たいていは悪女だが、とても素直な女(ひと)もいる。
わたしのその性癖を女房は、女好きと呼び、わたしの彼女と勝手に自覚する女はわたしを浮気者と呼ぶ。
しかしてその実態は、…
わたしは、単に炎の好きな少年が、そのまま大きくなってしまっただけに過ぎない。
その証拠に燃え尽きてしまった女性にはまったく目もくれない。
ま、ろくでなしと言うことか…
ラベル: 日常
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