2007年12月9日日曜日

浴びるように

わたしは生来の酒飲みだから、浴びるように酒を飲むということが、どういうことかよく知っている。
今月の17日にわたしの腎臓検査の結果が出る。
それを怖いとは思わないが、このところの酒量の多さを考えるとき、ある恐怖感が自分の中にあるのではないかと思う。

つまらんもんなんだよ、人というものは、などという感慨が湧く。

わたしに託けて、一般化はいけないな。
これはわたしに限った話だ。
くれぐれも。

中島らもの本をこのところ、よく紐解くが、かれが、長年飲んできた薬のせいで、眼が見えなくなる時期がある。
そのときは、奥さんが、彼の口述筆記をする。
「空のオルゴール」あたりがそのときの代表的な作品だ。

残念なことに、そういう作品を読むと口述筆記の限界が見えてくる。
何かを書くというのは、資料として何かを読むということと表裏一体で、眼が見えないというのは大きなマイナス要因にもなるのだ。
なかにはそれを乗り越えて、というよりは、眼が見えないということを武器にして何ものかを作りうることをする人がいるが、クスリで、目が見えなくなった「らも」ごときにそのようなことが出切ることではない。

言っておくが、らもはなかなかの作家だ。
それにしてもがそうだ。

多くの資料を使い、自分の足を使い、今なら、インターネットを使い、そうやって書いていく。
文章にも、ある種の鍛えが必要なのです。

いいものを読みたいですね、お互い。
それはいい映画を見たいように。
いいマンガを読みたいように。

とにかく、ここしばらくは、わたしは酒びたりです。
マッチをつければ、身体が、燃えてしまうように。
それでも生きているのは、
「ばか」といって、わたしをなぐる女がいるからです。

のろけと後悔の入り混じったわずかな感想をここに書きおきます。

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