ラリパッパ大行進
連続飲酒と言われるものは、意識ある間飲み続けることで、これはこれで根性がいるし、落ちきっていく覚悟か自堕落が必要になってくる。
わたしは、それほどではなく、やはりどこかで酒を止めてしまう。
酒に弱いということもある。
丸二日飲み続ければ、わたしの身体はかなりひどい状態になる。
そういうときには、もちろん下痢も併発する。
今朝起きておしりのあたりがむずがゆいので手を伸ばすとティッシュが詰めてあり、黒いうんこも少しついていた。
それはそれでおかしくもないことだが、これに対する記憶がないのが気になった。
ふと横を見るとケイタイがおいてあり、なんともわからぬかなり酔っ払った、いやと言うよりはラリった男のわけのわからぬ声が留守電に入っている。
「なんじゃこりゃ」
松田優作ほど威勢はよくないが、わたしも小さくほざいてみた。
寝間を出てみれば、自宅の電話の受話器が外れていて、「32分23秒」の通話時間が明示されている。
「なんじゃこりゃ」
そこで、自分の身体の異常に気づくのだ、どうも妙に腹に何か入っている。
わたしは、飲むときはこれといったものをまず何も食べない。
昨夜はビール2本と麦焼酎を1本明けているが、特別なものを食べた覚えはない。
台所に行ってみると、昨日買ったばかりのゴマの封があいている。
しかもかなり減っている。
「なんじゃこりゃ」
戻って、よくよく部屋を見てみると海苔が散らばっている。
わたしが家で飲むときのつまみは、海苔とゴマ、これが定番だ。
しかし、昨夜はこの定番も食べた覚えはないのだが…。
さて、そこでケイタイの着信記録とリダイアル記録をゆっくりと確認してみた。
昨夜床に就いたのは、13時過ぎ、爆笑問題の深夜放送が面白くないので、談志の落語を聞きながら寝ようとしたはずである。
それが、朝の5時過ぎに余計なところに何件も、つまりはあまり電話するとややこしくなるような人のところに電話している。
そしてあろうことか、着信には、自宅からの電話がある。
つまり、あのラリパッパの留守電はわたし自身がわたしのケイタイにかけたものだった。
昨夜、というか朝方、わたしはわたし自身に「32分23秒」も話し続けていたのだった。
これ以上追求するのは、もう頭が痛くなるので、ほかの電話先には確認しないが、電話料金の加算具合から見てなにやら話していたのだろう。
そういえば、わたしは、昨夜寝るときに睡眠導入剤と睡眠安定剤を嚥下した記憶がある。
医者が、副作用があるわけではないが、酒といっしょに呑むと夢遊病者のようになることがあるといっていた。
よく調べるとさらに睡眠安定剤が一錠減っている。
真夜中過ぎにゴマをむさぼり、海苔をバリバリと喰い、その挙句だれかに電話する。
だれも相手にしてくれないから、というか何を言っているか、理解不明だからいい加減なところで電話は切られる。
しかし、優しいわたしは切ることもなく、わけのわからぬわたしの話を聞いていたのだろう。
ケイタイを通してではなく、わたしの肉声を直に。
中島らもの本を読むとき、そんなもんかと思っていたが、これはこれでおそろしい。
ラリパッパは恐ろしい。
半分は、おかしいが、半分は恐ろしい。
「なんじゃこりゃ」
わたしは、それほどではなく、やはりどこかで酒を止めてしまう。
酒に弱いということもある。
丸二日飲み続ければ、わたしの身体はかなりひどい状態になる。
そういうときには、もちろん下痢も併発する。
今朝起きておしりのあたりがむずがゆいので手を伸ばすとティッシュが詰めてあり、黒いうんこも少しついていた。
それはそれでおかしくもないことだが、これに対する記憶がないのが気になった。
ふと横を見るとケイタイがおいてあり、なんともわからぬかなり酔っ払った、いやと言うよりはラリった男のわけのわからぬ声が留守電に入っている。
「なんじゃこりゃ」
松田優作ほど威勢はよくないが、わたしも小さくほざいてみた。
寝間を出てみれば、自宅の電話の受話器が外れていて、「32分23秒」の通話時間が明示されている。
「なんじゃこりゃ」
そこで、自分の身体の異常に気づくのだ、どうも妙に腹に何か入っている。
わたしは、飲むときはこれといったものをまず何も食べない。
昨夜はビール2本と麦焼酎を1本明けているが、特別なものを食べた覚えはない。
台所に行ってみると、昨日買ったばかりのゴマの封があいている。
しかもかなり減っている。
「なんじゃこりゃ」
戻って、よくよく部屋を見てみると海苔が散らばっている。
わたしが家で飲むときのつまみは、海苔とゴマ、これが定番だ。
しかし、昨夜はこの定番も食べた覚えはないのだが…。
さて、そこでケイタイの着信記録とリダイアル記録をゆっくりと確認してみた。
昨夜床に就いたのは、13時過ぎ、爆笑問題の深夜放送が面白くないので、談志の落語を聞きながら寝ようとしたはずである。
それが、朝の5時過ぎに余計なところに何件も、つまりはあまり電話するとややこしくなるような人のところに電話している。
そしてあろうことか、着信には、自宅からの電話がある。
つまり、あのラリパッパの留守電はわたし自身がわたしのケイタイにかけたものだった。
昨夜、というか朝方、わたしはわたし自身に「32分23秒」も話し続けていたのだった。
これ以上追求するのは、もう頭が痛くなるので、ほかの電話先には確認しないが、電話料金の加算具合から見てなにやら話していたのだろう。
そういえば、わたしは、昨夜寝るときに睡眠導入剤と睡眠安定剤を嚥下した記憶がある。
医者が、副作用があるわけではないが、酒といっしょに呑むと夢遊病者のようになることがあるといっていた。
よく調べるとさらに睡眠安定剤が一錠減っている。
真夜中過ぎにゴマをむさぼり、海苔をバリバリと喰い、その挙句だれかに電話する。
だれも相手にしてくれないから、というか何を言っているか、理解不明だからいい加減なところで電話は切られる。
しかし、優しいわたしは切ることもなく、わけのわからぬわたしの話を聞いていたのだろう。
ケイタイを通してではなく、わたしの肉声を直に。
中島らもの本を読むとき、そんなもんかと思っていたが、これはこれでおそろしい。
ラリパッパは恐ろしい。
半分は、おかしいが、半分は恐ろしい。
「なんじゃこりゃ」
ラベル: 日常
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