2007年11月26日月曜日

真部一男という男


真部一男氏(まなべ・かずお、本名・池田一男=将棋棋士八段)24日、転移性肝腫瘍(しゅよう)で死去。55歳。告別式は近親者で行い、後日、お別れの会を開く。

 1982年度の早指し選手権で優勝。著書に「升田将棋の世界」など。

(2007年11月25日22時48分 読売新聞)

あまりにもつらいので、彼のことを少し触れておく。
彼の写真は載せるに忍びない。
彼の著書の写真にする。

彼の頂点は短い。
1988年に最高峰A級八段となるが、2年しか持たなかった。
それまで「棋界のプリンス」と時代の寵児と謳われた彼のその後がどういうものだったかは詳しく知らない。
そういえば、その前後、草柳大蔵という男の娘、文恵を娶っている。
A級を陥落してからは泣かず飛ばず、文恵とも別れ、囲碁にのめりこんでいた話しも聞く。

それでもここに書いているのは、彼が「将棋世界」に連載していた「将棋論考」という文章にやさしさがあふれていたからだ。
彼は何をどう思って生きていたのか。
一度話してみたかった。

彼の「将棋論考」。
いい文章だった。
棋界随一とほめておいてもいまならだれも何も言うまい。

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