談志・円鏡 歌謡合戦
爆笑問題と談志の対談を読んでいて、ああそうか、少し考え違いをしていたことに気がついてこれを書いている。
この対談は古い。
「小説新潮」1998年11月号掲載。
いま「小説新潮」と打ったら「小説志ん朝」と出てきた。
笑ったな、どこまでも談志、志ん朝なんだな。
「小説志ん朝」のしゃれは、昔誰かが使っていた。
確か、小林信彦の本で読んだはずだ。
さて、その対談で談志が「オレは酒飲んで『談志・円鏡 歌謡合戦』を聞くのが好きなんだ」とのたまわっている。
なるほどあれが本当に好きだったんだ。
今も図書館かどこかを探せば、その音源は残っている。
すさまじいナンセンスの連続。
あの番組は、確か昭和40年代あたりのニッポン放送だった。
10年ほど放送されただろうか。
当時の円鏡、今の円蔵とやっている。
あのころ円蔵の反射神経もすごかった。
いまはだめ、談志によればすでに1998年でだめだった。
そのあと談志は彼のことをめちゃくちゃ言っている。
本気かどうか、でも評価としては当たっているのだろう。
その番組をもう一度復活させたのが太田光とやっている土曜深夜TBSラジオの番組。
だから、あれは自己否定の回路といったごちゃごちゃした話ではなかった。
家元はあの世界が好きなのだ。
わたしは一度しかあのTBSの番組を聞いたことがないが、毎週あの調子かね、もうめちゃくちゃ、聞いたとき「談志・円鏡 歌謡合戦」だとわかったが、そこまであれが好きだったとは思わなかった。
確かにあれが今できるというのは、太田しかいないのかもしれない。
そして、談志のいまもってさえの反射神経のすごさとその陰りが見える。
そう思うと少しせつないような番組である。
念のため訂正し、ここに記しておくことにします。
ラベル: 演芸
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