2008年1月20日日曜日

助六寿司


昨日は、わたしにとってはかなりの強行軍で、池袋の昼席が終わると同時に、へたり込むように空いた席に座り、ナップザックから取り出したお茶をぐびぐびと飲んだのだった。
そしておもむろに取り出したのが、「助六寿司」。

寄席には、「助六寿司」が似合う、と言うのはわたしだが、賛成される方も多かろう。
食べるのではなくて、ちょいとつまむのがいいのだ。
そばは「たぐる」、寿司は「つまむ」ってなもんだ。

助六寿司は、いなりと巻き寿司がセットになったものをだが、ご案内の通り、この組み合わせは江戸時代からあるもので、歌舞伎十八番の演目「助六由縁江戸桜」から来ている。
有名な由来だが、繰り返すのをお許し願いたい。

話の筋はともかくとして、助六とは「花川戸の助六」、いい男だったとなっている。
この助六の愛人が「三浦屋の揚巻」という花魁、こちらもい~い女だったとなっている。(そんなに、ちからぁ、いれるこたぁねえか …)
で、この「助六寿司」の中身だが、助六の愛人の「揚巻」という名前に由来するという。
つまり「揚げ」を使ういなりに「巻き」寿司というわけだ。
ほかにも諸説あるが、これが一番しっくりくる。

さっき、うつらうつらしながら「大坂屋花鳥」を十代目金原亭馬生で聴いていたもんだから、つい知ったふうな話を書いてしまった。

勘弁しておくんなせえよ、お客さん。

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