2008年9月17日水曜日

山野井泰史、再びを祈る

十七日午前七時半ごろ、東京都奥多摩町原でジョギング中だった登山家の山野井泰史さん(43)=同町在住=がクマに襲われた。山野井さんは顔や腕に負傷し、ヘリで青梅市内の病院に運ばれた。意識はあり命に別条はないという。

青梅署などによると山野井さんは奥多摩湖北側の山道で襲われた。近くの民家の住民が一一九番通報した。

沢木耕太郎「凍」でも有名だが、そもそも山野井さんは酸素ボンベを使わず難ルートから高峰に挑むなど、世界的に有名なクライマーであった(いまでもだろう)。
2002年にはヒマラヤのギャチュンカン(七、九五二メートル)で雪崩に襲われ、凍傷のため手足の指計十本を失ってもいる。

ここまでの運命のなかでも一歩もひるまず歩んでいく山野井氏はわたしも陰ながら敬愛し、応援しているが、またこの事件が降りかかった。

おそらく再び立ち上がるのだろうが、これほどの精神力、どこから滾々と湧き出すのであろうか。

彼の無事と今後の早い復活を祈りたい。