2008年12月29日月曜日

酒は最強の抗鬱剤

タイトルのようなことはなんども書いてきたが、それはまたまごう事なき真実であるが、問題もある。

わたしがアルコールによりある種の躁状態を手に入れるとき、自己の管理下から自分が離れていく。
このことがその中で最も切ないことだろうか。

まあ、離れていくといういのが言い過ぎならば、自分自身がかなりのことができるようになると思ってしまうとしておこうか。(自分に対する軽い全能感である)
其の結果、不測の事態に入ることもある。
それを称して、「自己の管理下から自分が離れるという」

このアルコールの属性による所業、悪行は、アルコールから醒めることで自然のうち自分のなかに発見していき、次第次第に鬱に入っていく。
概ねは、アルコール飲酒以前の鬱よりもさらにひどい状態に入っていく。

その状態はかなりしんどい状態なので、またもやアルコールで解決しようとするが、こうなれば連続飲酒になり、通常のアルコール飲酒を超えて、好もしくないことはなはだしく、いろいろと問題は生じる。

銀座の往来にアルコール飲酒の結果倒れこむ田村隆一に「田村よ、人生痛苦多しといえども、朝酒はやめろよ」というコトバが投げかけられる。
あの言葉を投げかけた詩人は誰であったか。

アルコールを離れることはひとつの解決だが、離れることにより別の何ものかをなくすのも目に見えている。
それでも甘えているだけではいけない。

わたしもまたこれからしばらく酒と無縁の日々が始まる。

すでにわたしとともに飲もうという人はいないのだし、それは十分な可能事だ。
それは語る相手の不在を示しており、そのことがこのような文章を書く行為にもつながっている。

ああ、年の瀬だなあ。

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