M-1
「M-1」といえば、年末恒例の若手漫才コンクール。
それが今夜行われる。
個人的見解だが、寄席にその端を発する漫才にしても落語にしてもその芸を磨くと同時に、寄席でその客を育ててきた。
テレビ時代の現在、客を育てる場所はすでになく、寄席に行ったところで、そのなかのほんの一部に耳の肥えた、目の肥えた客がいるに過ぎない。
後はど素人が席に腰を下ろす。
芸人もひどいが、客はさらにひどい。
そのひどい客に合わせて芸は作らねばならない。
その際たるものが、テレビ芸といわれる素人相手の素人芸で、またそういった素人芸でなければテレビの世界からは駆逐されていく。
芸を楽しむには実に不幸な時代である。
その中にあって、たった4分間ではあるが、「M-1」はいいところをいっている。
いわば、テレビ芸の中で本格を目指せばどこへ行くかが、彼らの課題だ。
もちろんこんな課題を持たなくともテレビでは生きていける。
しかし、お笑いが好きな連中の中には、やはりそれでもという人間がいて、それが「M-1」にときどき登場する。
わたしの今回の予想は、「キングコング」か「ナイツ」の優勝。
個人的には「ナイツ」にとってもらいたい。
なぜなら彼らが浅草の寄席から出てきた寄席芸の本格派だからだ。
あまりテレビには似合わないのだ。
一方のキングコングは現代大阪を代表する漫才をする。
テレビが何かを知っていて、画面の中でも大きく活躍する。
順調に行けば、どちらかがチャンピョン。
そうでなければ、それはそれでおもしろいのだが。
テレビが残したごく些細な見るにたる文化として「M-1」なぞを今夜ご覧になってはいかがだろう。
もし、余裕があればだが。
何しろ裏では、トヨタカップの決勝をやっている。
それが今夜行われる。
個人的見解だが、寄席にその端を発する漫才にしても落語にしてもその芸を磨くと同時に、寄席でその客を育ててきた。
テレビ時代の現在、客を育てる場所はすでになく、寄席に行ったところで、そのなかのほんの一部に耳の肥えた、目の肥えた客がいるに過ぎない。
後はど素人が席に腰を下ろす。
芸人もひどいが、客はさらにひどい。
そのひどい客に合わせて芸は作らねばならない。
その際たるものが、テレビ芸といわれる素人相手の素人芸で、またそういった素人芸でなければテレビの世界からは駆逐されていく。
芸を楽しむには実に不幸な時代である。
その中にあって、たった4分間ではあるが、「M-1」はいいところをいっている。
いわば、テレビ芸の中で本格を目指せばどこへ行くかが、彼らの課題だ。
もちろんこんな課題を持たなくともテレビでは生きていける。
しかし、お笑いが好きな連中の中には、やはりそれでもという人間がいて、それが「M-1」にときどき登場する。
わたしの今回の予想は、「キングコング」か「ナイツ」の優勝。
個人的には「ナイツ」にとってもらいたい。
なぜなら彼らが浅草の寄席から出てきた寄席芸の本格派だからだ。
あまりテレビには似合わないのだ。
一方のキングコングは現代大阪を代表する漫才をする。
テレビが何かを知っていて、画面の中でも大きく活躍する。
順調に行けば、どちらかがチャンピョン。
そうでなければ、それはそれでおもしろいのだが。
テレビが残したごく些細な見るにたる文化として「M-1」なぞを今夜ご覧になってはいかがだろう。
もし、余裕があればだが。
何しろ裏では、トヨタカップの決勝をやっている。
ラベル: 演芸
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