久々の居酒屋
水曜日の夜は、神保町「兵六」で過ごした。
東京の居酒屋の代表格であるこの店は、いつ行ってもそこに異空間を感じさせてくれる。
日常から離れてどこかへ連れて行ってくれるのだ。
ともに飲んだ人が書に詳しい人で、掛けられた額や品書きの字の話をしてくれた。
「偏見は楽しい、無知は楽しくない」は竹内好が日記に書き付けたコトバだが、なるほど無知な人間の目にはそこに掛かっている額や品書きが何も気づかずに通り過ぎていく。
そうやってただ通り過ぎることが悪いことでもあるまいが、何かが見える楽しさにはわずかに劣るかもしれない。
そんなふうに思った。
ラベル: 日常
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